みゆ

あまろっくのみゆのネタバレレビュー・内容・結末

あまろっく(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

尼崎出身で独身生活を送っている主人公、近松優子を演じる江口のりこが変わらず良かった。 父親の口癖は「人生に起こることは何でも楽しまな」という楽観的なもので、あんな風になりたくないと東京の大手企業に就職。ところが急なリストラで失業してしまい尼崎に戻ってくるハメになってしまった。特にすることもなくニート生活を送り、屋台でお酒に溺れる毎日。そんな中、突然父が再婚すると連れてきた再婚相手は、20歳の女の子。あまりにも若すぎる義理の母親の登場に困惑。こうして父と若すぎる母親とのまさかの共同生活を送ることになってしまう。3人の生活は全く噛み合わず衝突と騒動の連続だったが、年齢も考え方も異なる家族がある悲劇をきっかけに一つにまとまっていく。優子はこのことをきっかけに自身の人生を振り返り、本当の家族の姿に気づく。 父の「人生に起こることは何でも楽しまな」という言葉が心にささる。都会にはない、尼崎の下町の人情味溢れる人々の温かみが感じられる作品でした。
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