すいかずら

あまろっくのすいかずらのレビュー・感想・評価

あまろっく(2024年製作の映画)
3.8
“あまろっく”って、そういう意味だったのね。尼崎という一つの街を守る大きな門。住んでる人には安心をくれる存在。そしてヒロイン・優子の父親も、自分は一家の尼ロックと笑う。小さな家族を守る大きな存在、でいたかったのだろう。実態はグダグダのお父ちゃんでも。

尼崎の町工場の一家の物語。ハートウォーミング系なストーリーだけど、登場人物は何やらヒトクセあり。最初は「何それー!?」と思ってた人たちの背景を丁寧に描いてホロリとさせる。いちばんパンチがあったのは、やっぱり二十歳の早希ちゃん。倍近く年上の優子に躊躇なくオカン発動。いや、その前に後期高齢者?の竜太郎を見初めてアタックするって、なんだか出来過ぎに思えたけど、生い立ちなどがわかるにつれ、応援したくなっていた。

正直、観た直後は優子が8年も引きこもってるのに現役サラリーマンが喜ぶようなビジネス提案をするとかウソくさいと思ってた。けど、今は南雲さんの決断で、それもアリかなと思う。
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