現実味があるぶん、全体的な内容が少し薄かった気がする。
世界に蔓延し始めた謎の「病原体」で、次々に感染し、死亡していく。その病原体は何か、特効薬を作るために身を犠牲にしてまで人類を救おうとするストーリー。もちろん病原体だから形として見ることはできないので、見えないからこそどうやって感染するのかという恐怖が伝わってきて良かった。
治せないという恐怖、薬が手に入らない不安、それ全てが入り混じり「恐怖」が感染していくところが見所かな。でもその恐怖を体現している場面が少なかったから、あまりパニックさが伝わってこなかった。店を壊したり、人から奪ったり、不法侵入したり、むしろ人を殺してしまったり、そういう部分まであったほうが見応えがあるんじゃないかなと思った。
ラストも最初は理解ができなくて、解説を見た。「あっなるほど」って感じで、そんなに驚くことはなかった。未知の病原体だから、もっと面白いラストだと思って期待していたけど、なんだか物足りない感じ…。キャストは豪華で見応えあったけど。
途中のジョリーとアンドリューが雪の中いちゃつくシーン、良かったは良かったんだけど、アンドリューの「二人とも元気なんだしキスしても大丈夫でしょ」って感じの発言がどうしても受け入れられなかった……。世界がパニックになりつつあるし、好きな女の子に対してそういう言葉は軽々しすぎるなって…。