きよ

コンテイジョンのきよのネタバレレビュー・内容・結末

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

致死率20~30%、基本再生産数2(途中から変異して4)のウイルスのパンデミックを描いた映画。コロナよりよっぽど危険なウイルスではあるが、起こる事柄は現状と照らし合わせてもリアルだった。
買い占め、治安の悪化・警察が機能しなくなる、突然のロックダウン、死体安置所を外に作る、国民が八つ当たり対象となる生贄を求める、など。
ほか、ウイルスによる被害規模を想定するうえで、基本再生産数が重要であることを改めて知れた。

今、私たちは新型コロナウイルスのワクチンが早くできることをひたすらに願っている。だが映画の通りにいけば、ワクチンが出来上がってもまだ戦いは終わらない。出来上がったワクチンを、誰から接種させるかが次の問題になる。
順番がいつ回ってくるのか?そして完成からいったい何日経てば、全世界がコロナの収束に向かえるのか?映画の中では、誕生日でくじ引きして接種の順番を決めていた。全国民の接種が終わるまでに、アメリカだけでも1年かかるわけだ。ウイルスとの戦いは、想像よりも先が長いと思い知らされる。

メモ:基本再生産数R0、実効再生産数Rt
■基本再生産数は、感染症に感染した1人の感染者が、誰も免疫を持たない集団に加わったとき、平均して何人に直接感染させるかという人数。
■実効再生産数は、すでに感染者が含まれているかもしれない現在の集団内で生み出される感染個体数。
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