とてもタイトでとてもよい。
てかこんだけ面白くかつシチュエーションにそんなに違和感がないのって、やっぱり優れた作り手たちがやってるって感じがすごくする。こういうのってどうしても「いや〜それはないっしょ〜」がどこかで出てきてしまうものだが、そういうのもあんまり感じさせず、90分を見せる。
"獲物である主人公と会話しつつモラルを問うてくるスナイパー"、そして"主人公が浮気"っていうことで、ぶっちゃけ「限られたシチュエーションでの人狩り」のかの名作『フォーンブース』の枠内でやってる感はあるものの。昨今アメリカのジャンルもののトレンドみたいになってる"右と左"の対立の導入で新しい感じにはなっているか。
人が死ぬまでの速度もとてもよい。(何かを出した)瞬間で死ぬ、みたいなのは本能的に恐怖を覚える。
アジャがインタビューで語ってた「面白いシーンは出し惜しみせずにドンドン先に出しちゃう。そうなると後の方が困るが、そこを頑張って考える」みたいなのは、映画を構想する上でとても大事なことだ。つい楽な方に逃げてしまうからな。
もうこういうのだけいっぱい見てたい。