最高だ!今年ベスト。
深夜のガソリンスタンドで何者かに狙撃される主人公。傍らのトランシーバーからは狙撃者の男が語りかけてくる。
トランシーバーを通した主人公と狙撃者の会話が面白い。殺す側と殺される側なのに、次第に本音ゲームのようにお互いの深いところの話になっていく。
狙撃から身を隠すというジャンル映画のお決まりがある中で、ネトウヨ狙撃者とのディベートをしなければならないという特殊すぎる空間が兎に角面白かった。会話の端々から社会の縮図のようなものすら浮かび上がらせる手腕は正しくカーペンター的で、最初から最後までずっと楽しめた。制作者の信念がこもった大傑作。