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毒娘のharuのレビュー・感想・評価

毒娘(2024年製作の映画)
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見て本当によかった!
 超主観だけど、若者を消費者や投資先や、あるいはエイリアンとして扱うナメた大人が多い世の中で、今の時代に生きる若者の苦悩や絶望、欲求不満のようなものを取り扱ってくれる作品があるのだと思い感動した。
 ちいちゃんは、家族制度への復讐だと思った。私は「毒親」を本当はちゃんと定義できてなくて、したがって「毒娘」がどういう状態を指すのかも分かっていない。家族という社会から与えられた自治区で微妙な人権侵害を行う親が毒親なら、そんな自治区ぶち壊してしまう新しい名乗りとして毒娘という言葉を使えるのかもしれない。
 もちろん幸せな家族はすばらしいし、そのような家族を攻撃する=家族制度を見境なく壊そうとするちいちゃんは絶対悪だ。でも家族という制度は意外と現代でも全然強くて、全部壊したくなるくらいの心意気になるのもそうだよねと思った。絶対悪だけど。
 完全に作品が言ってないことまで勝手に解釈してるけど、勝手に私はそう思いました。
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