光が落ちてきて夜になる。これから始まる夜を隣で一緒に見てみましょうというような寄り添い方で、部屋から始まるお話。聞いているようで逃している音に暗闇の中にある影に静かに体を預ける時間。ずっとこのままでいたいとおもった。でも時間は進んでいく、夜は朝になる、人は死ぬ。一匹になったオウムを照らしてくれる彼がhereでは苔を覗いていて別の作品だけれど点と線で結ばれているように感じる。(ギョームブラック、アピチャッポン、ケリー・ライカートも想起する)
凍死に至るような冷たい夜から熱帯の島でのラストシーンまでもずっと夢のような浮遊感がある。Bmrecht Ameelのギターメロディは、
不確かさと確かさに疲れてしまった我々の鼓膜を撫でてくれる。
