クロッシングの歌子のレビュー・感想・評価

実はこの監督「狼たちの誘惑」という私の好きな韓国映画を作った人で,典型的なラブコメ作風の方かと思ってたんですが,やるときゃやるんですね。個人的にはもっとドキュメンタリー的な方が入れたかな…叙情的過ぎ？と思わなくもないのですが,いかんせんテーマがテーマですからねーこれ位の方が染み透るのかな。 主人公の「神様は金持ちの国にしかいない！北にはいない！」と怒りを爆発させる場面や,死んで行く初恋の女の子を後ろに乗せて自転車を漕ぐ少年の場面は,女の子が死の前におしっこを漏らしている描写すら,夕焼けに照らされて黄金色に輝き美しいなぁ…と思いました。