このレビューはネタバレを含みます
5/5山形フォーラムで「ノスタルジア 4K 修復版」を観てきました。
久しぶりのタルコフスキーでした。初めてタルコフスキーを見たのは45、6年前の大学生時代に岩波ホールで「惑星ソラリス」でした。その後山形に戻ってきて、フォーラムができた当初にタルコフスキー好きが「タルコフスキー映画祭」的企画をやってその時にほとんどのタルコフスキー映画を見ました。現在の山形ソラリスの名前もタルコフスキーの「惑星ソラリス」から名付けられました。今回フォーラム40周年記念上映ということで感慨深いです。
さて「ノスタルジア 4K 修復版」ですが大変面白かったです。この時間も空間(場所)も曖昧な異次元空間に身を置きながら、寂しさと郷愁の入り混じる作品世界に揺蕩うように流されていく感じは、「ああ、タルコフスキーの世界だな〜。」と思いながら見入りました。最後のイタリアの聖堂の中に故郷ロシアの家があり、アンドレイとシェパード犬が佇み雪が降る場面はこの映画の心臓なのだと思いました。