【第71回ヴェネツィア映画祭 アウト・オブ・コンペティション出品】
『パラダイス』三部作のウルリヒ・ザイデル監督のドキュメンタリー作品。ヴェネツィア映画祭のアウト・オブ・コンペティションでプレミアされた。
面白かった。色んなヤバい人たちの地下室を覗いていくようなドキュメンタリー。カメラワークといい演出といい、ドキュメンタリーというよりはドキュ・ドラマと言った方がいいのかも。かなり演出が入っている。
『パラダイス』三部作でザイデルの虜になった自分としては満足できる作品だった。誰がどう見てもザイデルの作品。それくらい作家性が強く出ている。
露悪趣味が満載で飽きない。ナチに傾倒する銃おじさんたち、箱に入った赤ちゃんを可愛がる女性などなどクセ強がたくさん登場する。
流石ウルリヒ・ザイデルといった感じ。最近は少しトラブルがあったりしたが、このセンスは唯一無二だと思うので撮り続けてほしい。