菩薩

まだ明日があるの菩薩のレビュー・感想・評価

まだ明日がある(2023年製作の映画)
4.4
イタリア映画祭オンライン。素晴らしいと思う。極端にデフォルメされているとはいえ何一つ嘘は付いていないし、コメディ調とは言え何一つとして笑えない。フェミニズムが単に女をわがままを最大化する為のものではなく社会的に要請された必然である事実を120分の尺の中で綺麗にまとめ上げている、これを朝ドラの枠でやると『虎に翼』になる。逃げる事も戦う事も椅子に座る事すら許されない女が自らの足で立つ事を決めるまでの話、呪いを断ち切り口を黙みながらも手にした力に希望を託し今日とは違う明日を夢見る。配信自体はまだまだ続くが訳あって賞味期限は今週中、今観るべき一本であるし、観た者に力を与える一本にもなると思う。つかこれが興行収入一位の社会とは一体…。山田よねは出てこないが梅子さん的サイドストーリーとして『虎に翼』熱狂民は是非。
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