とし

からかい上手の高木さんのとしのレビュー・感想・評価

からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)
4.0
ドラマ版は未視聴だけど、「ゲッサン」を創刊号から何年にもわたって買っていた関係で、原作は連載開始当初から知っていて、単行本は全部集めたしTVアニメ版も全部観た、とっても可愛らしくて好きな作品。

高木さんは可愛くて本心の読めないミステリアスな女の子だから、誰が演じても物足りなく感じるんじゃないかと思っていたけど、永野芽郁さんはありだった。これはキャストが発表されたときから密かに期待していた。彼女以上に高木さんを表現できる人はいないのではないかと。
高橋文哉さんの西片も、しっかり西片していてよかった。

もはや高木さんは西片のことをあまりからかえてはいないんだけど、それは原作でも終盤は高木さんの好きが溢れすぎていてそういう傾向にあったからその延長よね。

映画としては沈黙のシーンが多かったと思うのだけれど、それを決して退屈には感じさせず、高木さんや西片の不器用さをうまく表現している、この映画のよさであるとさえ感じた。

原作では最終話で2人の関係に進展があったはずだから、これはあくまでドラマ版の続編ということなのかな。
ドラマ版では関係がはっきりしない高木さんが引っ越してしまったのか?

二人が思いを伝えるシーンは、ずっと不器用だった二人がこんなこと言える?!ってちょっとキャラ変を感じたけど、ちゃんと大人になったってことなのかな、一番キャラが違うなって思ったのは田辺先生だし。もっと強面で厳しいイメージだったけど、サラッといいこと言っているし。まあ、江口洋介さんが演じたら爽やかになるわな。

原作の連載が終了して少し寂しかったところに、いい続編が観られた。
二人が結婚した後の公式スピンオフもあるし、絶対うまくいくことはわかっているし、悪い人は一人も出てこないし嫌なことも全然起こらないかなりハッピーな作品。これも原作と同じ。

高木さんと西片ならおじいちゃんおばあちゃんになっても本当に絶対仲良しだよね。
こんな理想的なカップル他にいないよ。

24-68
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