オッペンハイマーは何の説明もなく3時間の間にたくさんのキャラクターが登場する映画だったが、2時間のコナン映画でそれを超えてくるとは思わなかった
一言でいえばとにかく登場人物が多すぎるに尽きると思う
それでいてほとんどの観客は関係性等も含めてだいたいは理解できてしまうのがすごいことなのだが…笑
探偵たちの鎮魂歌は10周年記念でまさにコナンオールスターという感じだったが、キャラが多すぎて焦点が定まってないところがあった作品だった
今回は北海道を舞台に大金持ちが残した宝物の行方を日本刀を6本集めて謎解くという焦点はあるが、そこに向かってキャラクターたちがひたすら忙しなく奉仕する映画になっていた
例えば冒頭のテロップも明らかに出す時間が短すぎると思うが、それが象徴するように忙しない
それでいてこのカットいるか?というのも散見されたし(例えば大泉洋のキャラがパソコンの上に置いた紙コップを戻すカットは本当に何だったんだろう)
ストーリー面ではいくら何でも警察のガバナンスがガバガバすぎる
あとDの意志を持つキャラクターが出てくるんだけど、そいつがマジでただの反社
まず宝物の前にそいつを即刻捕まえた方が良いレベル
というか隠れテロリストが多すぎる笑
函館は災害レベルの人災起きてたけど大丈夫か?
でもカットの繋ぎ方などで工夫が見られたところは面白かったし、今作では平次がトムクルーズ役としてフィーバーしていたがコナンの魅力である見得を切ったり、カッコつけたりするところは面白かった
あとコナンの見どころはラブコメなのでその点で青山先生の原画を一番良いところに持ってきたのは最高に良かったし、正直泣きそうになった笑
でもこれも映画単体として見るとあまり描かれてないよね、30年近い連載の積み上げで分かってるのであって
永岡監督のコナン過去作の中では一番面白いし、個人的にはキャラの関係性とかは置いといて映画の中身としては去年より面白かったと思う
どこかのダンブルドアの秘密みたいにトリッキーな明かし方ではなく、ちゃんとキッドの秘密が明かされるのも良かったです
色々言いたくなったり話したくなる点も含めてやっぱりコナンは楽しい!
最後は来年の映画の予告内容が全く入ってこないぐらいの衝撃でした