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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のYACCOのレビュー・感想・評価

4.0
いつ頃からかコナン君の映画が公開されると見に行くようになった。
今作も公開日に足を運んだところ、席も埋まっている様子。女の子が多いのは、怪盗キッドの人気かな…などと思ったのだが、本日ネットニュースで「初日に63万人動員」と知り得心した。キッド人気だけではなく、確実に劇場版コナン君はファンの心を掴んでいるのだと思う。そんな今作だが、これがまた、期待を上回る面白さだった。

道産子の私は正直北海道の函館が舞台な事や、土方歳三や五稜郭がどう絡んで展開するのかな。そこに、キッドや平次も絡むのか、どうなるんだろうと思っていったのだが、それだけではなかった。
勿論謎解きをする、コナンと平次のバディを楽しめるのだが、平次と和葉の関係、そこに、紅葉と紅葉の執事伊織(あくまで執事な伊織が優秀。小野大輔さんが声をあてる執事は皆優秀なようだ)がついてきて、沖田や鬼丸まで登場する。(この鬼丸の声優である津田健次郎さんにも意味がある)もちろん、今回登場するキッドも要所で活躍。そして今作に彼が登場した本当の意味を知るのは、エンディング後だろう。(エンディングに流れるaikoの歌を聴きながら函館山のことが気になりつつも、「え?ちょっと待って!あれは…?」と考えていたのは私だけではないはずだ)上映終わりざわめく会場。皆同じことを思っていたはずだ。いや本当に、これまでコナンを見てきたファンにとってはコナンくん無双や謎解き以外にも盛りだくさんの内容なのだ。

正直、道産子としては、函館の様々な観光名所(ラッキーピエロと思われるハンバーガー店も登場。昔某CMの舞台となった有名な八幡坂等など、出てくる場所がどれもこれもハマってしまう)や、大泉洋の声優としての登場などいちいち心のなかで「おお!」と声をあげていたのだが、後半にいくにつれて別の意味での「おお!」が止まらなかった。
いやいや、これはもう本編だけではなく、映画の方も追いかけていかないといけないんですね、コナン君は。と思ったけれど、それでもいいと思える本作の面白さ。
これまでのコナンくん無双だけではなく、登場人物全ての大事なポイントが詰め込まれており、なのに一つの映画として破綻せずエンタメとして楽しませてくれた本作。
これは、この後、更に人気がでそうな一作だ。そして、次回作にも期待。
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