ロアー

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のロアーのレビュー・感想・評価

4.2
80巻頃から全然追いつけてないものの、初期からず〜っとコミックを読んでいて、実は割とコナン好きな私...なのに、27作目して初めて映画館にコナンの映画を観に行った。
日本のアニメが苦手だから滅多にアニメ映画を観に行かないんだけど、この前なんとなくテレビ編集版の「コナン VS キッド」を映画館で観たから、それを観ておいて劇場版を一度も観たことないのはおかしいよな〜って変な理屈で観に行ってきた。北海道好きだし、新撰組好きだし、怪盗キッドも好きだし...ここまで条件が揃ったなら今だと思って。

まず和楽器のテーマソングがカッコ良過ぎて、この時点でもう劇場で観て良かった!と思った。キャラ紹介の時の平次とキッドの和の背景もカッコ良くて、あの背景でアクスタとか作ったら良かったのに。

確か予告の時点では出演者が多過ぎて(同じ顔のキャラが3人も出てくるし)大丈夫か?みたいな前評判だったと思うんだけど、みんなそれぞれかっこいい見せ場があってすごく面白かった。入れ替わり立ち代わりで慌ただしい感じは確かにあったものの、びっくりするほどみんなちゃんと活躍してるし、それぞれの描写も浅くなくて偉い。これを111分に収めてるのも偉い。

今回はコナンが一番出番控えめで、平次とキッドのメイン回って認識で合ってる?初っ端から予告に出てた平次 VS キッドのシーンがあってめちゃくちゃかっこ良かったし、アクションも本気度高くて全体的にテキパキしてた。劇場版だからアクションが多めなのは仕方ないとして、ちゃんとミステリー要素もあって結構バランスも良かったと思う。なので、私の劇場版コナン映画館デビューとしては最高の一本だったかも知れない。でも平次はスケジュールを詰め込み過ぎなので、ちょっとそれはどうにかした方が良いと思った。

アクションとミステリーと、あっ!あと恋愛要素もしっかりあった。隣の席で観てた女の子が、西の恋が進展する気配に思わず「ハッ!」って声が出ちゃってたのがかわいかったな。それと彼氏持ちの余裕を出してきた蘭姉ちゃんがいろいろ面白くて、蘭姉ちゃんへの好感度が上がった。西と東の幼馴染カップル(片方未満)ってば、恋愛事情が全部筒抜け過ぎるし張り合ってて中高生かよ!って思ったけど高校生だった。甘酸っぱいね。

それと、大事なことなのでさらっと言いました的なことをエンドロールの後に言われて一瞬「え〜!」ってなったけど、よくよく考えたらそんなに「え〜!」ってことではなかったかも。何か今は「そりゃそうだよね」と思ってる。でも終わった後の劇場はめちゃくちゃザワついてた。
その辺、詳しくは下にネタバレありで書く。

↓↓↓以下ネタバレあり↓↓↓










・新一と快斗双子説とか色々聞いたことあるけど、まあ一番妥当なやつが正解だったので「そりゃそうだよね」ってなった。とりあえず、あの世界では顔が一緒まではよくあることで、声まで一緒となるとアウト案件なんだと分かってスッキリした。よく考えたらコナンワールドってあまり親世代以上が出てこないよね。高校生なんだから普通におじいちゃんおばあちゃんが健在でおかしくないのに。でもそうなると、あの血筋 VS 世界って感じで大変だ。しかも私、コナンで言うなら最推しが新一で次点がキッドなので、あの血筋に踊らされてることになる。あと普通に有希子ママが知らなかったのは優作パパが酷いと思う
・パラシュートで降りてきた平次に王子様フィルターをかけてたのが、和葉ちゃんじゃなくて蘭姉ちゃんだったのが面白くて一番笑った
・あっ!それはっ!!エニグマのっ!!!
・3人目の同じ顔枠じゃなく、土方歳三が出てくるのに沖田総司を出さない訳には〜的な沖田スタンスだったのだと納得。新撰組好きとしては、沖田と土方のあのシーンを五稜郭で!五稜郭でっ!!...グッ...ってなっちゃう。史実の沖田総司は五稜郭まで行けなかったんだもの
・『豊玉発句集』には違う意味でグッってなった。ひたすらカッコ良い土方歳三だったし声もツダケンだし、発句集には触れないであげて...かっこいいままの土方歳三で居させてあげて...と思ったのに、それこそが謎解きにめっちゃ大事な要素で笑った
ロアー

ロアー