MasaichiYaguchi

リトル・エッラのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

リトル・エッラ(2022年製作の映画)
3.9
「ロスバンド」のクリスティアン・ロー監督がメガホンをとり、スウェーデンの絵本作家ピア・リンデンバウムによる「リトルズラタンと大好きなおじさん」を映画化した本作は、大好きなおじさんトミーの恋人を追い払おうと、いたずらを仕掛けるエッラの愛らしい表情や北欧らしいカラフルなインテリアや美しい街並みが心に残る。
人と仲良くするのが苦手なエッラが唯一心を許すことが出来るのは、大好きなおじさんトミーだけ。
両親が休暇で出かける間、エッラはトミーと一緒に過ごすのを楽しみにしていたが、オランダからトミーの恋人スティーブがやって来たことで、夢の1週間は悪夢のような日々に一変してしまう。
トミーとスティーブは英語で話す為にエッラは彼らが何を話しているのか全く分からず、のけ者にされたような気持ちになってしまう。
どうにかトミーを取り戻したいエッラは、転校生オットーの力を借りてスティーブを追い出すための作戦を企てる。
小さなエッラの可愛い嫉妬による、大好きなおじさんを取り戻すために奮闘する一途な姿が微笑ましい本作は、現代の多様性社会を温かく表現していて、観ていて心がほっこりしてしまいます。