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テルマ&ルイーズ 4Kのmのネタバレレビュー・内容・結末

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

青がめっちゃ綺麗!丁度もう一回観たいなーと思っていた時に4kが上映されててシンクロニシティを感じたので。結構前に観たから新鮮な気持ちで観れた。ルイーズは過去自分が誰かに助けを求めてもしてもらえなかったことをテルマにしてあげたんだなー
ルイーズの暗い過去であるテキサスを通れば、ハル警部達に追いつかれず、電話で逆探知されることはなかったかもしれない。映像では描かれない「心の闇」をテキサスに集約することで心の動きとロードムービーがシンクロしていてすごく...映画がうまい...
やっぱり2人のキャラがいい。はじめは世間知らずで子どもだったテルマが怒らず泣き崩れたルイーズをみて変わっていく所、しっかりしていて気丈なルイーズの弱点、解像度が高い。初めは撃ったルイーズを責めていたのに最後の方では撃たれた時の顔を思い出してざまあしたり私を守るためにやってくれた、あんなやつ私が殺してやりたかったわ。っていう所が好き。あとブラピの存在感。奇しくもテルマが変わっていくきっかけになってはいるのでファムオタール感すごい。(ブラピに対してハル刑事がちゃんと怒ってくれるのもいい)謝らないゴミブタ親父のトラックを爆破させるシーンは気持ち良すぎる。
どうしてもやっぱり最後のシーンだけは1番救われなきゃいけない人達が死ぬってこと!?美化!?死=自由ってどうなんってなって、前観た時もそれが嫌だった。で、やっぱり今回もそこは嫌だったけど、でも前より理解はできた。男が作った男社会から飛び出していく、2人が自由でいれる楽園に行くっていう感じなんだろうな。でもそれって映画で起こってることだけで表さないと(車で崖から飛び降りるという最後は死しか連想されない。万が一助かる、こともあるかもしれんが)伝わらないんじゃないかなと思うのは忘れないようにしたい。とはいえ、メッセージ性とエンターテイメントのバランス感覚がうますぎる、自分がクリエイティブを感じるのはこういう作品だなと改めて思った
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