Leaf

テルマ&ルイーズ 4KのLeafのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
3.8
リドリー・スコット作品初じゃないか?と思ってたけど、今ちゃんと確認したらオデッセイは観てました。勘違い。

女友達2人で週末バカンス、のはずが...

ずっとシスターフッド映画の金字塔的なイメージで、実際タイプの違う2人がイザコザはありつつも運命共同体的な感じで、思うようにいかない現実に抗い続ける。

対照的に感じられる2人が、話が進むにつれてどちらも最初の印象から変わっていく感じとか、自分達で選んだことを象徴するラストは、結果としてわからないけど、ストーリー上の構図としては良かったと思う。

ただ、制作の意図上そうした方が効果的なのもわかるし、軸がぶれてないのも良いんだけど、都度都度の彼女たちの選択を肯定というか、仕方ない印象にするために?、その選択自体の価値を上げる方向というより、もう一方を下げることで相対的に価値を上げていることが多かったように感じられてしまったのが残念。単純に自分には合わなかった。

この作品に限った話じゃないけど、選択に意味を持たせるためにも、別に同じ土俵であり続けても良いし、そこがどんなに低くても良いから土俵から自分達が上がっていく構図にして欲しい。
外からの要素を入れるんじゃなくて、あくまで個人の決断で。結果それが合ってても、間違っていても、映画というフィクションにおいてはそっちの方がやっぱり意味があるように思ってしまう。

なんとなくだけど、リドリー・スコット作品はそんなに合わない気がしてきてはいるんだけど、作風広い人だし、後一作くらい観たい。
ただ、作風広いせいで何観るか決まらない。
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