「ブック・オブ・クラレンス 嘘つき救世主のキセキ」
西暦33年、イエス・キリストが救世主と崇められていた時代に、同じく救世主と崇められていたペテン師がいた…というお話。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」で見慣れているせいもあって、イエスやユダなどの人物に黒人キャストを起用していることに全く違和感はなかった。
設定自体は面白いのだが、2時間越えはちょっと長かった。MVの様に音楽が鳴り、時に登場人物たちが踊り狂う様なシーンもあるのだが、その辺はあんまりノレなかったし、一つ一つのシーンの会話が長すぎてだんだん飽きてきてしまう。
コメディ要素が強い一方で、宗教的要素もかなり強いのでキリスト教圏でない日本での劇場公開がないのは妥当かと思う。いくらベネやマカヴォイが出ていてもシネコンでかけるには採算が合わなそう…
別の映画でユダだった(役回り的に)ラキース・スタンフィールドがメシアの立ち回りをしていたのはすごく面白かったし、彼の演技力は本当にすごいと思わせられる。十字架を背負って丘を登っていくシーンの演技は圧巻。
「ホーンテッド・マンション」でも思ったけど、エンタメで燻ってていい才能なのか疑問に思う。もっと、ドラマ映画で活躍してほしい。