YAZ

落第はしたけれどのYAZのレビュー・感想・評価

落第はしたけれど(1930年製作の映画)
3.6
小津のサイレント映画観る

「若き日」と同じく大学生主人
公。タイトルは前年の「大学は
出たけれど」からのようです。
卒業試験迎える学生達の話

日常的な学生生活でなく卒業試験に向け
てのイロイロな準備と試験後の結果に
特化してる

5人で下宿生活してる中でちょっとした
トラブルで試験上手く行かず1人だけ
落第する高橋。
肩身の狭い思いする彼だが世は不況で
就職難。落第するのが良いのかそうでな
いのか。。。です

高橋には下宿仲間とは違う5人の落第仲
間が居て彼ら5人のコミカルな動き見せ
たりしてる。解説によるとハロルド・ロ
イドの影響らしい

そんなコメディな動き混ぜつつ試験控え
てるとは言えピリピリではないけど、落
第した瞬間にはどうしても重い空気に。
下宿近くの喫茶店の娘で学生達のマドン
ナ田中絹代。その重い空気の中での高橋
と彼女のシンミリとした時間はなかなか
良かった。彼女に救われる高橋

全体としては尺も短めでエピソード拡が
る訳でもないのでまぁまぁな感じ。
学生生活楽しいよねという事でした
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