殺害の手口や動機がいい具合にイカれていて井の頭公園事件や『ミュージアム』を思い出した。
鬱病で婚約者を亡くした美しいヒロイン刑事。傷心しているが犯人の心の深淵を見抜く鋭さと何にも動じない強さが魅力で、主演に値する刑事でした。
ここからはネタバレ。
この手のストーリーだとウェイシャンは死ぬ流れだけど生き残ってよかったし、フジも主人公と暮らすようで良かった。容赦ない映画だとこの辺りの人物は無惨に死ぬので。
主人公は自殺した婚約者から『何があっても生きてくれ』というメッセージで奮起して生き残ったけど、冷静に振り返ると誰がゆうてんねんだな。そんな皮肉はありつつ、収まり良く、期待以上に楽しめました。