2024/08/06
『インサイド・ヘッド』って、子どもにとってはこれから自分にも起こることとして、大人にとっては自分のこれまでの経験と重ねながら、観ることができるから面白いんだと思う。特に2は思春期の頃の自分を客観視できるようになった大人のほうが刺さるはず。前作でも思ったけど、人の感情の動きや変化、記憶の表現の仕方が面白すぎる。思春期による心の変化がわかりやすく表現されていてすごい。思春期の自分がどんなだったかを懐かしみながら観ると、より物語に入り込める。
物語自体の内容も結構重くて、わりと大人向けだった。特に、練習試合でライリーが焦るシーンは本当に苦しかった。
人は色んな感情で動いて、色んな側面を持っている。良い自分と悪い自分、楽しい思い出と苦しい思い出、全てが自分を構成する要素で、自分らしさでもある。それを優しく肯定して抱きしめてくれるのがとても良かった。ライリーの成長を、ヨロコビたちと一緒に見守りたい。
吹替版しかなくて仕方なく吹替を観たけど、セカオワの主題歌が想像以上に良すぎた。歌詞も、思春期の子どものことを書いているようにも思えて、本当に作品にぴったりだった。