◾️かんたんなあらすじ
ショートケーキ(体力+100)
◆
この作品のレビューを最初に書ける事に感謝。
京まちなか映画祭で見ましたが、あまりの面白さに最後普通に拍手してしまいました。
聞くとこの映画祭でも最後に拍手が巻き起こるのは珍しいと。でもそうさせる魅力がこの作品にはあります。
侍が現代にタイムスリップしてくる。
これだけ聞くとありふれたテーマですが、全く新しい映画体験となりました。
タイムスリップ〜現代での生き方にたどり着くまでをかなり丁寧に、かつ笑いも交えて描いており、長尺の映画ですが中弛みなく観れます。
ゆるゆると、愛おしさすら感じるストーリーに観客は没入し、いい意味でこの映画を「甘く見る」のですが、終盤は一転。
さっきまで笑いに包まれていた館内は緊張と静寂に包まれる事になります。
声を出してはならない、衣擦れの音すらこの場ではNGです。
きっと食欲旺盛、腹ペコの少年でもポテトを食べる手が止まる事でしょう。
美しく、鮮烈な結末を迎える本作。
オチの最後の一瞬まで丁寧です。
日本を、もしかしたら世界を席巻するビジョンが見える、そんな映画です。