たとえば映画「ディナーラッシュ」や「ボイリング・ポイント」が
レストランの現場や経営に直接関係しない人の魂も揺さぶるように
本作の熱量は映画制作や日本刀、時代劇になじみのない人であっても、心を鷲掴みにされるであろう。
自分が信じてきた何かを伝え、何かを残そうと、
そこに問題意識を持ち、生命を賭けている人に通底するパッションと狂気。
本作のタイトル「さむらいたいむすりっぱー」には
まったく過不足がなく
序盤のベタベタなコメディタッチの展開から
中盤以降で「さむらい」色が濃くなっていくにしたがって
本作のメッセージと熱さが明確になっていく。
「役割を果たす」におけるリアルとリアリティー、その前提となる「役割以外」の時間と場における自覚と緊張感についても考えさせられました。
マーベラス!