最高に心温まる作品でした。
大きな事件があるわけではなく
主人公が成長していく何年かのお話なのですが
それだからこそ、この作品の家族の一員のような気分になりながら鑑賞
小さなときのお母さん大好きから
いろんなコミュニティに存在するようになって
自分の境遇が人とは違うことに、戸惑い苛立ち時には恥ずかしくなってついつい母に辛く当たってしまう
誰もが通ったであろう思春期、反抗期にさらにコーダという自分の境遇になんともいえない苛立ちを吉沢亮さんがとてもリアルに自然に演じられているのが素敵でした
手話を両手を使って表現するのではなく、日常は片手で手話を使ったりもするそうで、吉沢さんがそれを自然に行っている姿に役者さんは凄いなと感動
母役の忍足さんは本当の聾唖者俳優さんだそうで
はじめましてでした
とても可愛らしく、優しく、温かいお母さん役がぴったり
子どもの反抗期に悩みながらも
愛情たっぷりな優しさに涙が込み上げました
母に会いたくなる…そんな作品です
ラスト駅でのシーンは秀逸です
無音がしばらく続くなか、吉沢さんの演技が素晴らしい