ワンコ

ジョン・レノン 失われた週末のワンコのレビュー・感想・評価

5.0
【War is Over】

“Happy Christmas/War is Over”は、僕の年末のカラオケのオハコだ。

声を張り上げで、サビの部分を歌う。
でも、ウクライナ、ガザ、ミャンマーと悲しい戦争は終わらない。

この作品はなんか切ない気持ちになった。

ジョン・レノンは幼少期、両親にちゃんと育てられることはなかったことを思い出したからだ。

ジョンはそんな生い立ちなのだ。

シンシア、オノヨーコ、メイと、どこかに母親の幻影を求めていたんじゃないのかと僕は勝手に想像している。

どのように愛されるのか、愛するのが良いのかきっとずっと悩んでいたんじゃないのかと…。

だから、どこか無償のようなメイは救いだったんじゃないのか。

そして、ジュリアンにはちゃんと暮らした記憶のない父親への反発心からなのか、どうあるべきか、良い父親とはどんなものなのか試行錯誤しながら接していたのだと思う。

きっとビートルズを解散後、心を許せる友人と接することもほとんどなかっただろうからメイと過ごした時期のポールやリンゴとの再会や、ミックやエルトンとの交流などは楽しかったんだろうなと思う。

音楽を通じて分かり合えるとは素晴らしいことだ。

また、次の年末に僕は歌う。
ワンコ

ワンコ