不整脈

トラペジウムの不整脈のレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
3.7
岡田麿里作品のような"作者自身の若い頃の鬱屈した想いや経験を削り節にして出汁を取った"系作品で、思いがけない良作だった。

「アイドルを目指す少女がアイドルに関わりのなかった周りの美少女を巻き込んでアイドルユニットを結成する」展開はスクールアイドル系作品と近似するが、

若さゆえの傲慢や直情さ(+主人公のソシオパスっぽい強引さ)から衝突、
そしてその後の展開はスクールアイドル作品とは異なる方向に進む展開には、

原作者の高山一実(乃木坂46一期生)の経験や後悔から絞り出された出汁が効いたほろ苦い味わいが出ていて良かった。

共感性羞恥の感性が強い人にはキツイかもだが、観るか迷ってる人はぜひ映画館で見てほしい。
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