限界パレッティア

トラペジウムの限界パレッティアのネタバレレビュー・内容・結末

トラペジウム(2024年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

主人公が羨ましくて嫌いだった。万能型で交渉術に長けてて人使いの才能があって行動力があって自分のためなら友達だろうと無慈悲になれて、ああいう人間が社会で活躍してしていくんだろうなって同時に思いながら映画を観てた
まあこれは余談でストーリーの話をすると全体として見た時に物凄く良かった。正直前半から中盤にかけては辛くて暗めのシーンが多かった。東の性格が悪すぎて久しぶりの再会をした亀井ちゃんが可哀想だったり、くるみが無理矢理バラエティ番組に出演させられるシーンは本当に心が痛かった。あれはもはや目を覆いたくなるほどの恐怖
でも希望は失われてなかった。で、この後の展開がめっちゃ良かった。ここから東西南北の活動を再開する展開だったら興醒めだったけど、たとえテレビの出演がなくなろうと友達同士であることに変わりはなく、あの場所で将来の自分を誓って10年後、再会して満面の笑みを浮かべた高校時代の自分たちの写真を見るって展開が個人的にブッ刺さりだった