ぽん

トラペジウムのぽんのレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
3.8
野心家で、目標を達成するための努力を惜しまずできる、夢を叶えるための行動力がある、そんな主人公だからこそ、時に冷酷であったとしても最初から最後まで一貫性がある。ベクトルや表出スタイルが違うだけで、自分が好きなことに関しては、誰しもアグレッシブな部分って持ち合わせてるんじゃないのかな。好きだからこそ、好きの思いが強いからこそ譲れない部分って絶対出てくると思うし、そこを上手く描けているのはすごいと思った。
自分の生き方を、自分の正解を他の人も同じだと思い込んでしまうのは価値観の押し付けだと思ったし、それによって人を傷つけてしまうのはよくないと思う。だけど、個々の生き方がそれぞれある中で、一瞬の時間においては確かに同じ時間の重なり合いがあって、そこに何事にも変えられない一瞬があったのだとしたらそれって最高に素敵なことだよね。
あの時の自分は幼かった、と未来の自分が思えていること、一つ一つの経験が後の未来の可能性を生んだこと、夢を叶えた人にしか分からないと曇りなくいえること、すごくかっこいい!
最後の4人の笑顔が何よりも答えになっていてよかった。
ぽん

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