脳内金魚

ブリックレイヤーの脳内金魚のネタバレレビュー・内容・結末

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
出演者が誰も分からないなぁと思って、観賞後調べたら、主演は「ダークナイト」でトゥーフェイス演じてた人なのね。あと、ヒロインがエリザベス・オルセンかと思った。

鑑賞料金いくらで見たかで、評価変わりそうな作品。2000円の正規料金で見たらつまらないかもしれないし、割引料金で見たら「こんなものかな」と。

元工作員ラデックが、古巣のCIAをどう罠にかけるか。それにはCIAへの世界各国の評価を下げることが有効。そのために、今まで公然の秘密だった、CIAの他国への不正な干渉や違法行為を白日の下に晒す。

なるほど、着眼点は面白い。序盤のギリシャ外相が「アメリカの他国の主権を無視することは我慢ならない」的な発言など、なかなか風刺に富んでいて、掴みはよかった。ただ、結局このラデックの陰謀も、作中ではニュース映像や新聞の一面記事でちらりと触れられる程度で、如何にラデックが狡猾なのかが分からないから、それに遅れをとるCIAが非常に鈍くさく見えてしまう。さらに、中途半端に描かれる思わせ振りな主人公ヴェイルまわりの人間関係が、余計に物語の推進力を奪っている。どこまでが原作通りなのかは不明だが、110分の尺に納めるにはエピソード詰めすぎかなと。
結局、あれだけラデックの助命を願っていたのに、ある時点からあっさりヴェイルがラデック抹殺に方向転換したり、人物像にもぶれがあり、色々残念。
アクションシーンはそこそこよかったかな。

なんか、劇中でそれっぽいこと言ってたけれど、わたしの読解力の問題か、ヴェイルとレンガ職人=ブリックレイヤーの関連性がいまいち分からなかった。
脳内金魚

脳内金魚