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キングダム 大将軍の帰還のmasayaのレビュー・感想・評価

キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)
4.1
大人気シリーズ劇場版ひとまずの最終章。中華統一を成し遂げる遠大な歴史大河ではなく、どん底から這い上がった少年が乱世の大将軍に憧れ背中を追いかけた、そして自らの目指す姿として刻印する過程を描く物語として堂々の完結。映画史に残る王騎の闘いしかと見届けた。

そういう意味で前作に続き今作でも信の主人公らしい活躍や会話のシーンを冒頭30分くらいにまとめて、後の時間を全部王騎将軍の活躍を配下の信が目撃する、という体裁にしたのは上手い。軍団の兵士の視点、心境の臨場感を味わう最善の導入。

このまま中原に打って出る信と政と秦軍の戦いをこれからもスクリーンで観ていきたいのだけど、大人の事情でこれでおしまいと。TVシリーズになるんだっけ?まあでも、映画4作でのわらべ・信meets天下の大将軍の物語の納め方嫌いじゃないです。


漫画と実写映画がいかに余りにも別次元のフォーマットか問題。実写化すると原作の会話の長さに映像の間が持たないというのがあって、このシリーズでもしばしばあったけど誰かが話してるのをみんなが突っ立って聞いてる、というのを許容しないといけなくなる。改変よりよっぽど根本的な部分。
そもそも土俵が違う、というのを最近よく思う。「ルックバック」でも感じた
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