その場にいるような臨場感、緊迫感が凄まじい映画でした。
戦争のリアルさを感じさせながら、どこか客観的に視点(本作のカメラマンという設定から来る視点)でなんとなくフルメタルジャケット感を感じました。
夜空に見える対空砲の光や火をつけられた森の描写が美しくも他人事のように感じさせるのは、只々現象として捉えた場合のリアルなんだろうなと思わされました。
それらの現象を見ているのが、戦場での観察者といえる主人公達ジャーナリストの視点だからより客観性が強調されていたようにも感じました。
また、関わらない事で他人事としている市民達の存在と遺体処理を行っている兵士達とのやり取りの対比から、情報が溢れている現代においても実感体感を伴う事でしかリアリティを感じられないのだなぁと、ある種の危機感みたいな物も感じました。
今のところ、今年1番の作品。