Wataru

シビル・ウォー アメリカ最後の日のWataruのレビュー・感想・評価

4.0
上映開始からずっと見たかったけど予定が合わずprime配信にて視聴

本作の分離独立派として描かれているカリフォルニアもテキサスも現実としてそのような思想の人たちは沢山存在している。
アメリカでアメリカ人としてみるこの映画この映画の恐怖感は凄まじいものだろう。

しかし映画としては多く語られていない。なぜ独立しようとしているのか、なぜ大統領が負戦を仕掛けているのか。映画としては大前提として独立派が優勢であり戦地から離れた地域では見て見ぬふりをしているという。そしてそこを戦場カメラマンがホワイトハウスのあるDCまで向かい大統領の最後の言葉を納めに行くという内容。
故にキャラクター造形の奥深さは良くも悪くもなく、あくまでこの映画の用意された理不尽なifのアメリカを観ることになる。
変な俯瞰視点を我々が持ってしまうのは意図的だと思う。
映画としての良し悪しよりも現実味がありすぎて怖かった。
人類の歴史は概ね100年ごとに覇権国家が変わっているがアメリカが覇権国家から降りる時のシナリオとしては十分すぎる。トランプとハリス、共和党と民主党の分断が広がっている最中この映画を本国で上映できる本場の自由民主主義は凄いなとただただ思う。
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