随分と昔から延々に語られ続けている、カメラを向けることと銃口を向けることの相似について。
この映画では特にそれを殊更強調している。
序盤(といっても30分くらいのとこ)の銃撃戦の際、銃を持った兵士とカメラを持ったリーが殆ど同じ動きをするショットが差し込まれるあたりなんかかなり意識的。
こと戦争において、死を介することで価値を高めるという点においてもこの2つは立ち位置が似ている。
ジェシー・プレモンスが一番の話題になっているのは、作品の主題としては皮肉めいている気もする。
彼が登場して以降のシーンで、ショットや音楽がいやらしい程に支配的な振る舞いを始めるのは意図しているのだろうけど、なんか品性を欠くなと思った。
最初の方でスーサイドかかった時はちょっとテンション上がったんだけども。