りっく

スリー・キングスのりっくのレビュー・感想・評価

スリー・キングス(1999年製作の映画)
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「金塊強奪」という軽いケイパーものだと思って観たら大間違い。
そういう軽いノリで参加してきたヤツらに責任をとってもらう。
それこそが、本作の1番のメッセージである。
他国に首を突っ込み、都合のよい時に退散したアメリカ。
それでいて世界のリーダーと謳い、君たちを助けに来ただのとほざく。
そんな空っぽで無責任な自国への、イジワルな眼差しが最高。
断罪するのではなく、ミニマムな視点からシニカルに問いかけていく。
きちんと自省的な視点が持てるアメリカを、やはり嫌いにはなれない。
りっく

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