りっくさんの映画レビュー・感想・評価

りっく

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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.3

アメリカの黒人街に住む個性的な黒人たちに加え、イタリア人や韓国人も含む多種多様な人間模様を群像劇として描く。そんな中で差別主義者であるイタリア人が営むピザ屋を中心に据えた点がポイント。イタリア人も黒人>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.6

キャサリンビグローの最高傑作といっても過言ではないだろう。今まで強い女性を主人公にしたタフで硬派なエンターテイメント作品を作っていた印象だったが、本作は1967年の黒人住民と白人警官がいがみ合い、その>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.8

オープニング
実際の駅のホームの映像
エンディング
残された実際の娘の映像
電車が通奏低音として効果的
走る電車を横向きインサート
電車トンネル入るとこを後ろから
主人公が超魅力的
エピソードが人間味
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.5

アバンギャルドな都会の音に、アフリカなどのエスニックサウンドを加えて、ロックの壁を打ち破ったトーキングヘッズ。

幕が開き、足元の白い靴と手持ちのラジカセを写してから、メンバーが一人ずつ増えバンドとい
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

4.3

中高生のワークショップで、しかも彼らにもiPhoneで撮影させたりしつつ、植物採集という地味な題材で、よくもここまで瑞々しい映画として完成させたと感心しきりの一作。三宅唱は映画とはかくあるべきというガ>>続きを読む

PTU(2003年製作の映画)

3.5

冒頭の行きつけの店でチンピラたちとラムシューがテーブルを奪い合い、席をどかす場面から始まるが、狭い店内でテーブルにつきにらみ合いフォーメーションが後々まで印象に残る。

ラストもやはりフォーメーション
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.8

70年代アメリカンニューシネマを彷彿とさせる威風堂々とした佇まいと、テレンスマリックを連想させる詩的な映像センス、それでいてベタなクライムものを的確にストーリーテリングできるデヴィッドロウリーの才能が>>続きを読む

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.5

10代は青春の神話だ。夏休みの最後、スリープオーバー(お泊まり会)の一夜を群像劇として捌いていく本作は、現代を思わせる小道具は一切出てこない。

酒を飲み、タバコを吸い、そしてキスをする。早く大人にな
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ネイキッド(1993年製作の映画)

3.5

最初は人懐っこく、だんだん挑発的に、やがて度を越した悪意をもって相手を口撃する主人公。常に他者との摩擦なしにしか生きられず、その一方的な生きざまは暴力的なセックスにも露骨に現れる。

相手との関係に親
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ヒート(1995年製作の映画)

4.3

ガンファイアの音響に実弾の銃声音を使用し、薬莢が地面に落ちた際の残響音までを緻密に組み立てる手法など、クライムアクションに本領を見せるマンの美学が存分に堪能でき、その画面にみなぎる緊張感は圧巻である。>>続きを読む

家族の庭(2010年製作の映画)

3.9

春夏秋と季節は過ぎ去っていき、明らかに暗くて冷たいトーンに変わる冬のパートに入ると、本作の本当の構造がようやく見えてくる。本作の真の主人公は、おしどり夫婦ではなく、レスリー・マンヴィルが扮するメアリー>>続きを読む

泥の河(1981年製作の映画)

5.0

朝鮮特需に日本が沸く中、大阪の河辺も同様に貨物を運ぶ船で賑わいを見せる中、戦争に行ったことで人生が振り回された関わらず、特需も受けられずに河辺に取り残された人々の物語は、子役含めたキャストの深みのある>>続きを読む

FOUJITA(2015年製作の映画)

2.8

美術、撮影などは一級品。霧が立ち込める山々など幻想的で壮大な自然の風景もインサートされ、全体に静謐な雰囲気が漂う。モデルとなる裸体の女性もエロスが感じられず、一つの静物として描かれているのもいい。>>続きを読む

ベイビー・オブ・マコン(1993年製作の映画)

4.5

ある特別な赤子が生まれ、その母親と名乗る女が処女か否かで言い争う物語は、聖俗間のすったもんだの末に、思わずドン引きしてしまうほどの人でなし展開を迎える。

赤子を利用して金儲けする者、年老いて醜いため
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サマリア(2004年製作の映画)

4.2

倫理観や道徳に照らし合わせれば、本作の人間は皆、罪を背負って生きている。
ただし、罪を犯している最中には、それほど罪悪感を感じていない。
そんな人々を一歩引いた視点で見つめる父親。
警官、そしてキリス
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うつせみ(2004年製作の映画)

3.9

現実世界の陰に生きる男と女。
そこで2人が結ばれることは幸せなのか悲劇なのか。
優しさと苦みが交差する見事な後味。
苦しんでる人間と同じ立場まで堕ちなければ、その人間を理解することなどできない。
キム
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(2005年製作の映画)

4.0

とにかく少女が可愛らしい。
それでいて妖艶。
そんな少女を執拗に閉じ込めようとする老人の妄念。
彼の心を弄ぶかのような少女の小悪魔性。
結局、物語は通過儀礼を描いたもの。
特異なシチュエーションだが、
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絶対の愛(2006年製作の映画)

3.6

自己嫌悪のために他人になりたい女。
それは愛されるためではない。
愛されている自分を求めているからだ。
だが、顔を変えても心は入れ替えられない。整形のしがらみに嵌ってしまった女の痛々しい姿が胸を刺す。
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ブレス(2007年製作の映画)

3.8

こんな変な物語を映画として見せるあたりは流石キム・ギドク。
行き場を失った愛のゆくえが描かれている。
人々が送る嫉妬深い視線がとても印象的。
刑務所の所長が正体を明かさない点も良かった。

悲夢(ヒム)(2008年製作の映画)

3.4

「白黒同色」という言葉が出てくる。
キム・ギドク作品共通のテーマだろう。
堕ちてしまった人間に対して、もう1人も同じ境遇まで堕とすこと。それで初めて、真の共感や交感が生まれる。

本作の2人は合わせ鏡
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

4.0

非常にミニマムな設定で国際関係を奇妙なバランスで描いたエンターテインメント。キムギドク特有のキツイ展開と、あまりにも分かりやすい設定ゆえのコミカルさとが同居した、不思議な味わい。ただし限定された設定か>>続きを読む

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