りっく

アタラント号のりっくのレビュー・感想・評価

アタラント号(1934年製作の映画)
3.8
セーヌの川辺の風景の豊かな叙情。水上を滑るはしけ船の生々しい運動感。ジュール爺さんの奇人ぶりと超現実的なユーモア。夫が妻の愛情に駆られてセーヌ川に飛び込むシーンの幻想的な映像。それを表現するためにスローモーション、多重露出、水中撮影を組み合わせる実験精神。ここには1920年代アヴァンギャルド映画の最良の後継者がいる。
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