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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争のkomsのレビュー・感想・評価

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「奇妙な戦争」というタイトルは誰がなぜつけたんだろう。例えばロシアを嫌悪するセリフとか、パレスチナに言及して終わることとかは、編集した人の意図だと思うけど(にしてもヨーロッパ人のロシア嫌悪はすさまじい)。
ゴダールの逸話のひとつと言えば、1968年のカンヌをトリュフォーとボイコットしたこと。史上最悪の虐殺になっているパレスチナの現状に対して、沈黙を続ける西ヨーロッパ。存命だったならばなにかしらのアクションをしただろうか。
個人的にはゴダールのコラージュ大好きだしイメージは相変わらずかっこいいので退屈はしなかった。なによりもゴダールの映画を「訳わかんないな〜」と思いながら映画館で鑑賞する時間が大好きだった。いつもありがとうございました。
そういえば見終わったあと外に貼ってあった関連記事を読んでたら、後ろにいた若い男女が記事を読んで「あ、亡くなってるんだー!」と言っていたが、「亡くなってるゴダールの遺作」という意識がなくあれを見て受け入れられているのはとても良いなぁと思った。
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