NYパンクの伝説として語り継がれるトーキングヘッズのライブフィルム。MTV全盛期における映像と音楽の到達点という感想だけ知っていたけれど、これまで見る機会が無かった。そんでやっと見れました。IMAXだから音もバンドメンバーも嘘みたいに大きく、ライブ感というよりももっと圧があり、映画に襲われている感覚。演奏もクリアに聴こえて、シンセの音の幅だったり、シンベと生ベースのローの出方の違いだったり、ギターのカッティングとフレーズの組み立て方だったりが凄すぎたりと最初は理屈で理解していたんだけれども、中盤を過ぎた頃から理屈なんてどうでも良く、タイトル通り「意味ないぜ!」と躍り狂える作品に仕上がっていたし、劇中のオーディエンスが客席に縛り付けられている我々の分も盛り上がっていた。社会の流れに目をむけつつも、頭を空っぽにして「STOP MAKING SENSE!!!」を合言葉に音楽に身を委ねることはパンクスピリッツの表れでもある。音楽ってめちゃくちゃ気持ちが良い。A24ありがとう。