真っ白な雪の中で大勢が一斉に銃を構えて撃たないシーン、そしてものの数分で全員で撃たれ合うシーン、なるほどこういうガンアクションの見せ方があるんだと驚いたし、銃という存在の重さと人間の傲慢さを重ねていて>>続きを読む
うわ!めちゃくちゃ面白い。登場する人たちがどう生きてきたのかがアクションで分かる。当然こうなるんだろうという展開をそのまま進んでくれるから嬉しい。城砦のいかがわしさというか、アジア的猥雑さのディテール>>続きを読む
これくらい細かくカットを刻んでテンポをあげ、いくつかの質感の映像と本当のニュース映像(と作られたニュース)を挟み込み、そしてクリスチャンベールのような怪演を2時間に詰め込んでしまえば、映画って恐ろしい>>続きを読む
90年代末から2000年代の映像表現だ、と膝を打つ瞬間が多い。Radiohead、マリリンマンソン、ナインインチネイルズ、いくつかのミレニアム近辺のバンドのMVや世界観に近い荒廃感はなじみ深い。
昔カフカの「変身」を読んだときに、不思議な淡白さを面白がりきれなかった記憶があるが、起こっていることは奇妙なのに淡々としているこの映画の雰囲気はまさにそんな感じだった。
面白かった!まずセバスチャンスタンのトランプへの憑依具合が恐ろしい。自由の国アメリカ、はこういう映画が作られるからこそ保たれているんだなー。
最初の30分、本当にワクワクした!オタクが本気で二次創作すると流石に威力がある。
荒野の中にポツンと真っ赤な帽子が見えたり、無機質な高速の下に赤い車が並走したり、屋上の緑のライトだったり、原色の使い方が印象深い。
京都の町は観光地ではなくあくまで生きた町なんだと分かる。特に祭りのシーンは実際の祭りの中で描いているからこその緊張感がある。終映後に流れたメイキングで「"父の不在"という問題に対して90年代の問題意識>>続きを読む
エンドクレジットの前に「実際の事件でした」と明かされることで観客は急に映画の中の世界と生きている世界が地続きだと知り、ここでファンタジーとリアルの境目がなくなるわけだけど、本作に関しては地続きだと知ら>>続きを読む
誰かをケアすることは自分を大事にすることでもある、ということを不器用に画面に映す映画だ。
この作品の影響をバシバシに受けた作品(スコセッシ、フィンチャー)が好きなので、当然その元ネタだ!!とテンションは上がるが、音楽でも映画でもあらゆる作品のオリジンに位置するものは割とあっさりともしている>>続きを読む
優しくて、抜けていて、でもちゃっかりしていて、少しスケベな横道世之介くんのことを、私も3年後とかにふと思い出すのかもしれない。原作はかなり前に読んでいたけど、昔を振り返りながら進む作劇はサラリーマンに>>続きを読む
主人公2人がオフィスを移動し、街を移動し、その移動を横から、上から、カメラが追う。移動した先にある他人と会う際に開き、閉じる扉を執拗に描く。会話を中心としてどうしても単調になってしまいそうなところを、>>続きを読む
映画を見ていると、セリフの言葉が一つ一つ咀嚼できていないのに、なぜかカットと雰囲気でわかった気になれる瞬間がある。第一部の終わりのシーンはまさにそうだった。演劇の中の語り過ぎている瞬間と、最後のシーン>>続きを読む