いいいさんの映画レビュー・感想・評価

いいい

いいい

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.2

音楽がめちゃくちゃ良い。鳥の声、自動車のモーターの音、波の音、自然に溶け込むピアノをゆっくり弦楽器が包み込んで叙情を湧き立たせる!主人公の男の人、なんでも話せる友人との関係が12年間も続いてるなんて羨>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

3.9

黒沢清「蛇の道」、ワンシチュエーションで進む最高ヒューマンサイコホラーで大好きな映画だった 香川照之のラストの立ち回り、予想できたはできたけどあの表情までは想像できないわ

Winny(2023年製作の映画)

3.8

法廷映画だ!!東出昌大の演技がいい。法定の場で台本を読み上げる演技と人と話すのが不得意な演技と普段の会話のちょっとぎこちない演技とか。

14歳の栞(2021年製作の映画)

3.9

まずこの映画を撮れたこと自体が驚きで、一生映像が残るのにこんなに赤裸々な気持ちをカメラの前に広げている彼ら彼女らに頭が上がらない。そして、中学生ってこんなに大人だっけ、と素直に思った。むしろ大人すぎて>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

凄かった、まじで凄い。音楽も映像も演技合戦もノーラン監督のキャリアハイじゃないか?と思うほどだったけど、特に時間軸の編集とキャラクターのここを描く/描かないのジャッジの的確さから来る映画を見ながら魂が>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

3.9

原作は中学生の頃に読んでいたが、原作の大半を占める松たか子のモノローグが冒頭30分で終わってしまい、先が急に読めなくなり、そこからはジェットコースターに乗せられたような感覚。信頼できない語り手による贖>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.1

全員が全員アブノーマルな欲望を抱えていて、神の視点から見ると滑稽だけど本人たちはクソ真面目に狂っていくから面白い。ケヴィンスペイシーの正気とキモさが入り混じる雰囲気に引き込まれます。

カジノ(1995年製作の映画)

3.9

長いけど、終わりが好きだから全てヨシだ。あの頃の栄光を抱えながら落ちていく人たちはスコセッシ監督に手にかかるとすごく美しく見えてしまう。映画の中のカジノもマフィアもヤクザも警察も全部同じ美学の下で生き>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.6

いい意味で漫画みたいなキャラ造形とストーリー運びでグイグイ読み進めながら見た感覚が残った。悔しいくらい面白い

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.7

ラッセルクロウとケビンスペイシー、マジもんのハードボイルドで震える。オタクは敵対しながらも利害の一致でバディになる物語が好き!

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

画面いっぱいに広がる砂漠の景色と、本当に地面を怪物が這いつくばっているような音の響き方を体感出来ただけで映画館で鑑賞出来て良かった

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.6

人間味が凄い。露悪にも冷笑にもなれないけど傲慢な部分はあるし、家族は好きだけど時々嫌にもなるよな。

いとみち(2020年製作の映画)

3.8

そうそう、楽器を弾くことってただ「楽器を弾くこと」にとどまらないんだよねっていう。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

映画館で見たすぎたというのはあったけど、ちゃんとワクワクしながら見れました

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.5

バカ面白い、噓みたいに面白くて後半ニヤニヤしてた。どんでん返しや伏線回収的な面白さは勿論だけど、レオナルドディカプリオが島の中で狂っていく姿だけでも引き込まれる。

キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

おもしろ娯楽映画、それ以上でも以下でもなくて

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

3.8

フィッシュマンズも佐藤伸治も蜃気楼みたいな存在だったんだな。そして全てのライブ映像が素晴らしい。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.4

登場人物ふたりには「松村北斗」「上白石萌音」としての人生があり、その上で「山添さん」「藤沢さん」として演技を行い、それを監督とスタッフが労力をかけてカメラに映して映画を完成させているんだなぁ、と物語だ>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.1

前半のサイケデリックアニメーションゾーンがセル画の旨味に満ちていて感動

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

現実に即したメッセージを含みつつも、2時間ちょっとの中に異世界としか言いようが無い空間を作り上げることが出来るのは映画の特権だと思う。いつの時代か分からない街や船、マーブル状の空や海、違う動物の身体を>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

NYパンクの伝説として語り継がれるトーキングヘッズのライブフィルム。MTV全盛期における映像と音楽の到達点という感想だけ知っていたけれど、これまで見る機会が無かった。そんでやっと見れました。IMAXだ>>続きを読む

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.3

仮面ライダー555の続編。私は高校1年生くらいまで仮面ライダーが大好きでアルバイトを始めたら高い高いベルトを買うなどするんだろうな、と思っていたがそんなことは無く、今では仮面ライダーからは距離を取って>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

日本版「マグノリア」やんけ!「リンダリンダリンダ」なのかもしれない!という冗談はさておいて、学生生活のあるある的な描写と映画という創作物だから起こせるミラクルを混ぜ合わせて生まれる稀代の青春映画だと思>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.5

破滅的な逃避行という美しさからも距離を取ってしまった妻夫木くんの人間らしさよ

>|