IMAX上映だと朝早い時間からしかやってなかったので（いくらアップテンポなコンサート映画とはいえ）正直睡魔に負けないか不安だったのだが、結果IMAXで大正解！抗いようのないグルーヴの激流に眠気は一瞬にして吹き飛び、それどころか席を立って踊りたくなる衝動を抑えるのに必死だった。結果的に最高に贅沢な目覚ましになり（帰りの見慣れた雪道すら鮮やかに見えるほど冴えに冴え）、今はもうヘッズしか聴けず、クネクネとかビクンビクンみたいな踊り方しかできなくなった。
バーンの目と動きはスリルを増していき、ティナやコーラスのガールズはひたすらにキュート、Swaggyなクリスに静か（メンバー比）ながら様々な楽器で演奏を支えるジェリー……そこにグルーヴの伝道師P-Funkよりバーニー・ウォーレルが魔術をかけ、スティーブ・スケールズのハッピーなパーカッションによってリズムの解像度が上がり、アレックス・ウィアーが煌めくカッティングでグイグイ引っ張る。これらの音がレストアによってグンと鮮やかになり、その上IMAXのお陰であちこちから飛び交ってくる。
そしてジョナサン・デミによる四方八方から切り取った反則級にキレッキレなショット。暗さを強調したステージの中でメンバーの存在感もより際立ち、IMAXの大画面でひたすらに圧倒してくる。もう全細胞が沸き立って大変だった。
家で配信から観てもこの感覚は得られないだろうし、もう今年これを超える映画体験はないのではないかと思ってしまっている。最高！！
