ティンク

ゴジラ-1.0/Cのティンクのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
4.0
『円盤には、カラー、白黒、同梱希望!』


第一作の「ゴジラ」が白黒で1954年。本作はそれより前の年代設定なんだから、もし当時この作品が作られていたら白黒のはず。白黒のほうがより自然でよいのではないかと期待して観に行きました。

期待は当たってました。
(一作目「ゴジラ」に当時熱狂した人たちにも見せてあげたい)

ゴジラの登場する銀座の街並みとか、襲撃後の廃墟の風景とか軍艦とかのCGが、カラー版ではどうしてもCG感が出てしまっていたのが、本作では白黒になったおかげでそれ程CG感が出ず、本物を撮影した感じにより近くなっています。
登場人物たちの衣装や、セット撮影のセットも、作り物感が減るので、カラー版で指摘した「朝ドラ」感もそれ程感じられませんでした。
俳優さんたちも、現代の俳優さんたちなのに、なぜか当時の人たちに見えてくるから不思議です。

これで、出てくるセリフの口調や言い回しが、より当時に近いものになっていたらなぁとちょっと惜しいと思ってしまいました。

でも、内容は全く同じなのに全く違う作品として観られる、必見の作品だと思います。
(朝早いせいか、観客がとても少なかった)

私の観た劇場のシアターのせいなのか、白黒化の際の様々な調整のせいなのか、全体を通してなんかちょっと画面が暗かった(昼間のシーンでもちょびっと暗い)のが残念だったです。

※円盤には、カラー、白黒、同梱が必須ですよね?

【追記】
ホントに白黒版同梱で円盤化してくれた! 素晴らしい!
ティンク

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