『テルマ』や『イノセント』などに通じる静けさと不穏さを湛えたノルウェー産のメランコリック・ホラー。そのイメージで作られれば、ゾンビ映画とてそうなる。
オスロが舞台、謎の大停電が起こり亡くなった人間が生き返る事案が発生、しかし帰ってきた彼らは生前とは明らかに違っていた。
息子を亡くした女性アナとその父マーラー、交通事故に遭った女性とその一家、教会で最愛の人の葬儀を終えた老婆の3つのパートが交錯して描かれる。
イノセントでは猫ちゃんが可哀想なことになるけど、今回もウサぴょん好きには注意が必要。
ネトフリマラソンなんかを始めたものだから家で映画を観ることが増えてしまい、気分転換に休日に映画館へ!と思ったけど、なんて暗い映画だ…
『私は最悪』のレナーテ・ラインスヴェが主演で彼氏役だった人も別の視点人物で登場、なんかバッドエンドになってからの続きみたいで、キャスティングだけでも若干切なくなった。
ストーリー的には正直、さして面白みは無かったけど、二度目の別れの痛みや悲しみを三者三様に収束させるラストは、観ていてシンプルに落ち込んだ。
最近よく聞くようになったNEONという配給会社らしい。