北欧映画のテンプレ王道を走るザ・北欧(ヒューマン)ホラー映画。ホラー要素は微。冗長な風景描写、暗い画面、セリフも劇伴も最小限。一緒に見に行った友達はハリウッド映画メインで見る子なので新鮮だったって。北欧ホラーは暗くて陰鬱でいいぞ!
子供、恋人、母親を亡くしたある3つの家族。彼女たちがある日、生き返って帰ってきた。心臓は動いているものの、呼びかけても返事はない。たましいが無い"アンデッド"の彼らは生前と同じ人物と呼べるのだろうか?
この世からいちばん遠い所に行った人が、いちばん近い所に帰ってくる。物理的な距離は近くなったけど心の距離はとても遠い。このもどかしい感覚、脚本は『ぼくのエリ 200歳の少女』を担当された方ですごく納得。
自分だったらどうするだろうとずっと考えていたら、唐突に「そうだ、ゾンビだった」という事実を突きつけられる。
全体的に地味だけど、心が締め付けられてもどかしい感覚は絶品だった。