たむたむ

スオミの話をしようのたむたむのレビュー・感想・評価

スオミの話をしよう(2024年製作の映画)
3.5
三谷幸喜監督が豪華キャストを迎えて綴るミステリーコメディ。多面的素性を持つ失踪した大富豪の妻・スオミをめぐり、現夫と4人の元夫たちが繰り広げるマウント取合い論争を描く。
溜まったポイントで無料鑑賞( ´ ▽ ` )

スオミの設定だけ見ると、京極夏彦のベストセラー『死ねばいいのに』みたいだなぁと思っていました。未読なので真相は定かじゃないけど(ヲィ)全くの別物でしょーね(当たり前・笑)

酷評が目立っていたので不安でしたが、個人的にはフツーに面白かったですョ。
エンケンさんがツボな私としては、麦わら帽子姿の登場シーンだけでニヤニヤ( -᷄֊-᷅ )
ぶっちゃけブサカワ動物と同等の存在なんでw

まず本作最大の見所でもある、多面的な女性スオミを見事に演じ分ける長澤まさみのキャラクターは『コンフィデンスマン』のダー子と被る。なので、あのノリやテイストが好きな人なら、それなりに楽しめるんじゃないかと。

ただ、予想通りのオチだからミステリー要素は皆無だし、長回しのシーンが多く、ほぼ寒川邸を舞台にしたワンシチュエーション会話劇だから、舞台を観ている感覚に近い。観る側のスタンスによって評価は分かれそう。

三谷監督いわく、「脚本を書くときは必ず当て書き」らしく、「あの俳優の、こんなシーンを映像化したいがために映画を撮っている」と仰っていて、なるほどなと。いわば自己満に過ぎないけど、オタク気質ともいえる監督の創作意欲には好感しかない。要するに本作は「三谷幸喜feat.長澤まさみ」(笑)

この構成だと低評価つけたくなる気持ちも分かるけど、映画としての出来はともかく、個人的には嫌いじゃなかったのでスコアはこのあたりw
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