このレビューはネタバレを含みます
イスラム国のその後、現地に残されたイスラム国支持者たちの状況を紛争・戦争の悲惨さを交えてリポートしています
イスラム国は消滅したんだよね？
というような浅い知識のまま見始めましたが、シリアの難民キャンプという収容所のような施設ではいまだに強く信奉している人々がいる
上映後登壇した監督によると、イスラム教徒の方からは「歴史的な背景が語られていない」というようなご指摘を受けたと語っていました
確かに中東紛争の歴史や背景など詳細な描かれ方はしていませんが、イスラム国を悪と描く一方で、連合国の空爆により破壊されつくした都市の状況や空爆被害者への補償はいっさい行われていないこと
中国など他国で虐げられどうしようもなく逃げてきた人々が頑なにイスラム国を指示する姿をみるに
武力による解決では甚大な被害を発生させているだけ、という状況は伝わってきます
医療従事者によって語られた、ラッカ空爆により逃げ惑い犠牲となった市民の姿に感傷的になったひとも少なからずいたと思います
