福野ふくろー

不死身ラヴァーズの福野ふくろーのレビュー・感想・評価

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)
4.1
原作未読で鑑賞。両想いになった人が何故か消えちゃう、というのを何度も繰り返す女の子の話。超ファンタジー設定。

設定が全く興味惹かれない、感動させる気満々かのような少女漫画設定。でも…松居大悟監督なら面白い可能性あるか…と、誘われてなんとなく観に行ったら…

めちゃくちゃ面白かった!!!
これはネタバレなしで見れてよかった!!

とりあえず、序盤の三上愛さんの、恋をして病的に突っ走ってしまってる表情筋バッキバキの顔だけでも観に行く価値ある。もうホラー。まさかホラーだとは思わなかった笑


以下ネタバレ















愛しのじゅんくんが両思いになったら、存在ごと消えてなくなる。で、またどこかにパラレルワールドかのようなじゅんくんが現れる。見た目だけ同じの職業とか歴史は全然違う人。でもどうやら人が消えるのは、両思いになったら、だけの条件じゃなさそうってのが分かってくる。
で、また1日しか記憶持たないという少女漫画のような感動あるある(?)設定。
じゅんくんは、不器用で純粋で、、という、これまたやり過ぎな少女漫画設定。
もうやりすぎだよ、てんこ盛り過ぎ、と思って少し集中力途切れそうになった時に急展開。それが全部、主人公の記憶の中でデフォルメされた映像だったとわかる。ここから、ぐっと引き込まれる。てことはあのシーンは…あのシーンは…と頭の中を駆け巡る。あのバッキバキの表情筋ホラー顔もデフォルメされてたからだったのか!と分かる。圧巻。

じゃあじゅんくんは、ほんとは全部違うビジュアル?
最後の病室でのじゅんくんは、今までのことを全部経験してるキメラのような存在っぽくなってて、
このじゅんくん、田中であってくれ!!!とめちゃくちゃヤキモキしてたら、違った。なんでだよ!!
カッコつけて帰る田中。そのあと結局大学の記憶1日しか持たないくんこと、じゅんくんといい感じになる。で、赤い家に居る2人で終わり。変なの!でもすごかった。全くファンタジーじゃなく、現実だった。騙された!!!!
設定でだいぶ油断させられてたのもあって、すごく面白く観れました。今冷静じゃないので、冷静になってからどう見えるかもまた楽しみ。

てか田中が好きすぎる。童貞っぽい、信念ある卑屈なやつサイコー。

観てよかった。早くYouTubeで話したいのに、撮影日再来週やんけ!