めちゃくちゃエンターテイメントだった！！！素晴らしすぎる。作った人のゲゲゲ、水木しげる愛がすごい！まだ少しだけ映画館でやってるから観に行こう、これは。映画館で何度も観る人が多い意味がわかった。これは魅力的すぎる。
以下ネタバレ
まず、鬼太郎の原作者の水木が主人公なのがいい。戦争での体験のあと、魂を妖怪漫画に注いだことが、アニメにそのまま上手く踏襲されている。まずこの設定が天才的。こんなに上手くハマるのか、感動する。
そしてゲゲ郎こと、鬼太郎のお父さん。水木を主役にするなら、それが生み出されるまでの感情。(みんな自分勝手で、自分だけが良ければいい、真面目なやつがバカを見る。)それだから鬼太郎を生み出すまでの話、だから鬼太郎のお父さんが活躍する。フィットし過ぎてる。素晴らしい。
そして、村の他と隔絶されてるからこその気持ち悪い風習、伝統。それぞれが自分のことしか考えてなくて、本当に人間臭い。
ただ気持ち悪い、胸糞悪いわけでなく、ちゃんと全てに理由がある。誰も綺麗事を言わない。自分勝手。だから惹きつけられる。だからこそ、本当にこの世に妖怪がいる気がしてくる。ほんとうに恐ろしい。
あのおじいさんが、あの娘と夜の行為があったなんて本当に吐き気がするほど気持ち悪いのに、あんなにコミカルに描いて、すこし可愛いとさえ想わせられる。そんなことを抱かされる観てる側自信の感情にすら恐ろしさを感じる。こわっ。きしょっ。でもだからこそ魅力的で、こんなに人を魅了してるんだろう。
墓場鬼太郎が大好きなんだけど、そこに繋がってるのも嬉しい。ほんとにすごい。面白い。全てが完璧だった。
あと、戦闘シーンも繊細で、日本絵画を思わせるようなタッチでずっとカッコいい！圧巻。
ゲゲ郎「変化を望まず恐れて潰そうとする者もおる
そのせめぎ合いで時代は紡がれてゆくのじゃよ」
かっけー！！
