逃げずにロシア軍と戦うことを選んだ志願兵であり民間人に銃撃のトレーニングをしているアーティストのドキュメンタリー。アーティストが撮っただけあり映像がとにかくとても綺麗。音楽も良いし出てくるアートもすごく素敵。
自分たちの行う爆撃や戦闘シーンなども美しい映像にて、静かに、淡々と続いていく。

どんなに美しく飾った映像で届けても、幾つ理由を並べても、どんな悪と戦っているとしても、正当防衛でも、やっていることは人殺しに他ならない。

そのジレンマも抱えながら、自分たちは不正(<悪>と作中では呼ばれている。ロシアのこと)と戦い続ける正義(志願兵のウクライナ人)であり、その決意は固いという表明だった。どんなに犠牲が出ても自分たちの世界が変わっても、不正(悪と呼んでいるもの)と戦うために自分たちは戦っているという決意表明。

それが<正義>であり正しいことであるとは彼らは直接口にはしない。そうであって欲しいしそうであるはずだという願いと共に、自分たちはそれでも戦い続ける(精神的な意味ではなく、物理的に、銃や爆弾を持って戦うという意味で)という決意表明作品。

ものすごく綺麗でアート感のある戦争プロバガンダ作品とも捉えられると思う。

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20250218 アメリカ流れ者